- 調査日時:2019年3月11日
- 調査結果
テスト期間中ということで、ボン(神との契約)を行う人が多いのではないかと予想し、パホンヨーティン門前のプラ・ピルン像、三人の師の像、ラーニングセンター前のプラ・ピルン像前で各30分程度観察を行い、調査した。ラーニングセンター前のプラ・ピルン像を除いては、捧げられた供物が普段よりはるかに多いことが確認された。また、スポットごとに、捧げられている供物が異なっていた。
3月11日12時半頃、像の前を訪れると、二人の女子学生が線香を手にしながら祈りを捧げていた。人物像がこれほどまでに神格化されている(とりあえずこのような表現にしておく)点が興味深い。像の前は学内無料シャトルバス(通称タライ)が通過するのだが、像が見えると合掌する乗客が若干名いた。歩いて像の前を通る際も同様である。
供物に関しては、パホンヨーティン門前のPhra Phirun像と比較して圧倒的にその量が多いことがわかる。Phra Phirun像の供え物は、その多くがナムデーンとプアンマーライであったが、ここでは鶏やシマウマの置物や、タイのチェスであるマークルック、果物、カップ麺、コーヒーなど、バリエーション豊かだった。赤い供え物が目立つという点は、前述のスポット*1と共通している。しばらくすると女性(おそらく学生ではない)二人組が像の前で記念撮影をし始めた。3名の像は、大学のシンボルとしての役割も果たしているのだろう。
- Mapillary
*2019年2月12日撮影。