高砂町の走り尾根 について知っていることをぜひ教えてください

 地形に段差があるとそこに地質物語が語られている。写真は高砂町1丁目の室蘭本線沿いの高台だ。線路から見ると最大の落差は5mほど、これを室蘭本線が切り取って走っている。もともとは楽山の東から伸びる尾根の一部が線路に削られた地形と考えられる。この尾根は鷲別岬までつながっていたと思うのですがどなたか地形図などでこの走り尾根が鷲別岬まで伸びていたことを書いているものがありましたら教えてください。

 高砂町の走り尾根はたまに宅地の開発などで地層が見えることがある。地層は上から褐色の風化した粘性土、風化火山灰、礫層などですがこの下に室蘭層があると思います。この室蘭層が鷲別岬の地層とつながっているはずです。今度、この台地を削ったところがあれば見に行って確認したいですね。

 

 

日の出町1丁目から見た高砂町の走り尾根


国土地理院地図

http://maps.gsi.go.jp/#17/42.358421/141.039197/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f1 この地図をみると、鷲別駅の北側に崖が表記され、崖の上には、標高10メートルの等高線があります。崖のした鷲別駅は標高5.5メートルなので、4メートルを超える落差があります。  


 

地質図naviの地質づ服をみると、室蘭層が、地層の下にある可能性についても理解できます。水色の横縞の部分が、室蘭層に分類される本輪西砂岩・頁岩互層と記述されています。

出典:5万分の1地質図幅「登別温泉」(斎藤昌之・小山内 熙・酒匂純俊、北海道立地下資源調査所・現 北海道立総合研究機構 地質研究所)(https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#15,42.35371,141.04280