登別編集会議(カルルス合~合宿:平成29年2月25日(土)~26日)開催~

 フイールドワークと編集会議を開催しました。フイールドワークは富浦墓地を集合場所にしてしまったために迷った人も出て?(単に荒川が集合場所を正確に伝えなかっただけ・・汗・・)あたふたと集合しましたが、行方不明者も出ず。楽しいフイールドの旅が始まりました。

 富浦墓地は知里幸恵のお墓のあるところです。これからアイヌモシリを歩くに当たって意味のあるスタートなのではないかと感じました。

 

登別漁港の奥、アフンルパロのさらに先に屏風のような溶結凝灰岩と広い浜がある。撮影:荒川さん
 

フイールドワーク行程

フイールドワークした時間は2月25日午後2時~4時半です。

国道建設で3分1削られたとされる珍しいランポッケのアフンルパロ(あの世の入り口)の見学→ランポッケ岬まで散策→登別漁港→登別漁港のアフンルパロ→岬の下の崖を散策→フンベ山を眺めて漁港を離れ→登別カルルスのホテル岩井

 

 登別のアフンルパロのあたりで見られる風景

アフンルパロは2/3が道路工事で削られてしまった

いざ、ランポッケ岬へ 急に雪が舞ってきた

ランポッケ岬から鷲別~富浦市街を眺める

鷲別岬がこんな角度で見れる

登別漁港横のアフンルパロの解説看板

登別漁港のアフンルパロ探索

登別漁港~海岸へ出たところの登別熔結凝灰岩(登別軟石)

登別漁港付近の海岸風景

あぶない~?

 

 

編集会議

 ホテル岩井に行って食事前の編集会議を予定していましたが、当日、ホテル岩井さんは100名以上の団体が宿泊されていて、副支配人の今田さんが「早めに風呂に入ったほうがいいですよ」とアドバイスをくれて。非常に快適に風呂に入れてよかったのだが、風呂を優先してしまった。ここで風呂時間を短くして編集会議で予定していた話題提供を行えよかったのだが、これはあとのまつり。懇親会後に編集会議を行ったのでお酒が入りすぎて何がなんだかわからなくなったところがある(荒川他数名)。

 でも、メンバーが205号室へ集まり、杉山さんのリードでローカルウイキのページの作りを実際に行いました。ページつくりの霧も晴れたかと思ったが次の日にはすでに忘れている。そんなこともやりながらわいわいがやがや朝方まで議論がつきませんでした。

 

カムイミンタラの植物とアイヌによる利用

アイヌ達がカムイミンタラと呼んだと伝わるランポッケ岬に通じる崖の上の平らな土地がある。古く、街道が通り、現在もまた鉄道のトンネル、バイパスのトンネルがある。この半島ともいうべき地形は、国道36号線で分断され、珍しい縦穴のアフンルパロがの一部が失われている。九枚笹(クマイザサ)の茂る丘には、一度利用された二次林と思われる若い林齢の森がある。風雪や波で削られ続けることがわかる断崖の上の丘だ。

 

柏(カシワ)

柏は潮の影響に強く、海辺での森林で優位な状態になる。

 

板屋楓(イタヤカエデ)

板屋楓は、幹が根元から幾つもに分かれているので、蘖から伸びた大木に見えた。主幹は50年ほど前に切り倒されたのかもしれない。

 

五葉松(ゴヨウマツ)

は誰かが植えたのかもしれないと思われる。東北では姫小松(ヒメコマツ)と呼ばれ、神木として大切する社などもある。ここの松は並木のようにゆるやかな谷の底の陸側に並んでいる。ここはかつて街道だったのかもしれないという。谷底の一角の五葉松が大きく育っていた。風当たりが弱く、居心地がいい。ここがアイヌ達が祈りの祭壇、ヌサの場所のでわという予測をする人がいた。道の途中、峠に何か建物をが置かれたのかもしれないと思う人もいた。いづれ、人の匂いのある箇所だ。

http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/gireigu/inaw.html

 

ウトゥカンニ、水木(ミズキ)

水木は白い木肌に薄桃色が綺麗だ。冬眼が紅く、生きているのがわかる。白い肌は白銀。カムイの国では銀のイナウになると言われ、アイヌ達が大事にした木のひとつ。

 

シタッニ、鵜飼松明樺(ウダイカンバ)と白樺(シラカバ)

ウダイカンバ、真樺(マカバ)は、濡れても燃えるので松明として使われ、鵜飼の松明でウダイになったと言われる。アイヌはシタッニと呼んでいた。よく燃えるので大事にしていたのは、日本各地の文化と同じかもしれない。白樺が並んで生えていた。

 


クッタラ火山の恵み

クッタラ火山の子供のように、その周りにはカルデラ湖に溜まった水が湧き出し、川を生み、温泉が湧き、森を作り、魚が棲み、鳥を呼ぶ。火山の作るさまざまな地形が、人の利用を拒む場所を保ち、自然と人の生活の両方を守っている。

Add new "クッタラ火山"