ニナルカ 

ニナルカとは「幌別町のアイヌ語地名」によると(台地)、(上)とあり、刈田神社から千歳町へ続く高台をいう。地形的に見ると札内から続く台地でニナルカのあたりで海岸平野へ埋没していたと考えられます。埋没しているといっても、縄文海進のころに台地が削られて浪うち際の侵食により崖が作られて平坦面がほとんど無くなったと思われます。4万万年前のこの台地ができたころは侵食も進んでおらず、海もここからはかなり沖合いにあったので台地はかなり広く続いていたと考えられます。今の台地は後の侵食で残った一部分を見ていることに成ります。

工学院の女子寮の向こうに見える森がニナルカ台地

 

北海道ソーダの社長だった山田秀三

 アイヌ語地名学者であり北海道ソーダの社長だった山田秀三さんがこよなく愛したのがニナルカ台地らしい。登別のアイヌ語地名地図も昭和33年ニナルカにてと銘記がある。このニナルカ台地の森の中を山田さんは散策にふけっていたことだろう。

北海道ソーダ工場は「ニナルカ会館」なるものを残している山田秀三さんの命名かもしれませんね。