右岸に寄った河口。奥に見える崖とは5メートルほど離れている

ポンアヨロ川の河口には比較的小さいものの、三角州と呼べる砂の堆積した地帯がある。かつて民家のあった右岸にコンクリートの護岸が残っているものの、それを埋めるほどの砂が、川から供給されている。左岸の溶結凝灰岩の崖と右岸のコンクリートの護岸の間を自由に動く川。小学生が理科で川を学ぶ時に教材にして欲しい、川の生活史がわかる場所と言ってもいいかもしれない。

このページで、この場所をポン・アヨロ・デルタと名付けてみた。


この日は右岸の崖に寄り添うように海に出る川
 

冬期間のポンアヨロデルタ

 

 

 

ポンアヨロ川の河口

短期間で河口の川の位置が変わる場所で、昨年と今年では川の姿がすっかり変わってしまう。見るたびに姿形の変わる場所はいつ行っても新鮮な感覚を与えてくれる。あるときは岩石が露出したり、ある時は砂浜の海岸であったり、ここはいいところだな〜。

 

ここにはアイヌ語の地名がたくさん残っている。知里真志保・山田秀三さんの「幌別町のアイヌ語地名」によると、ヤウンクットマリ、レブンクットマリ、オソロコチなど、船による交易の中心であったようだ。

   

ポンアヨロとは「小さいアヨロ」といい、アヨロとは「矢・そこ・に群在する・部落」という。ポンアヨロはとても素敵な場所だ。

この子供が写った写真は10年以上前のポンアヨロデルタだ。今よりも浜が広い感じがするが気のせいだろうか?もしかして干潮時だったかもしれないが、昨今の干潮でもっここまで砂浜が広くないように思える。このように海岸の風景は日々そして時代とともに変わるというのが自然なのだろうか?。