2015.3.14-16防災に関する考察 について知っていることをぜひ教えてください

MikioSugiyama

和歌山大学南紀熊野サテライトのコーディネート

で、20153.14-3.16の間、田辺市における防災に関しての研究、考察、コミュニケーションが行われました。

和歌山大学観光学部出口竜也教授のご提案で、観光の切り口で田辺のみなさんとLocalWikiの活用をモチーフにしながら田辺の魅力、特徴を学んできました。今回、和歌山大学防災センターの此松教授のご配慮で、防災のくくりで、これまでのコミュニケーションを学び直すと、あらたな展開がおこりました。

 

 

 

2015.3.14


南紀みらい

南紀みらい株式会社中山さんとの打ち合せでは「招く側が、お客様を守る」防災を研究、イベントへの日常的な組み込みを議論しました。

南紀みらいと防災の相談

田辺高校

田辺高校の和田先生とは「災害時、普段で来ていないことは絶対に出来ない」という一致で、避難所となる田辺高校で、避難所運営のシュミレーションを近所のお客様が沢山いらっしゃる学園祭でやってみること、などをLocalWiki、OSMを活用してやってみるこたいと一致しました。生徒が田辺のことを深く学ぶことが、田辺の将来の人材を確保するという前提です。
また、避難、避難所運営をつうじて、まず、命を守る。生き延びたあと、救援がくるまでの生活、復旧と更に街の未来をつくる一連のなかで、日常的な田辺の情報を発信していることが役に立つ。とりわけ、避難所運営のなかで被災状況を正しく把握して、「一般のメディアではできない信頼と迅速さで、地図をりようした正しい情報を発信する」ことが、正しい救援、支援を呼び込み、風評被害を消し、再生と超回復を行う図式も見えてきました。

田辺高校と防災の相談

 

2015.3.15


つれもてネットワークとの学習

高齢者だけの集落が増える中、集落の安全や幸せを自主的に作り上げようとする活動の皆さんとともに、地図をつかって防災意識を高める勉強会をしました。
実際に高齢者の方々が、OSMで避難経路描き、国土地理院の地図から標高を取り出し、避難場所や自分の家の標高を確認されること、学び合った田辺高校と繋がる中で、安政の津波、宝永の津波の石碑の位置を確認して、この標高も記入しました。土地の歴史や石碑などの遺構をしる高齢者が若者に伝えられることがある「若い人の役に立てる」という声も上がりました。

 

観光ガイドのみなさんと、古地図で歩く(紀伊民報)

和歌山大学と田辺高校を繋いでくださった紀伊民報社の長瀬さん、上仲さんのコーディネートで、古地図を使った街歩きをおこないました。城下を作るときに、戦国時代の高台の城を平地に卸すときも、砂丘の高さ、湾内の岩礁や島に配慮した津波の分散などを考えた城下作りがなされていたこと。水没する水田地帯と城下町の標高の違い、袋小路の多い城下町での避難、安政の津波、宝永の津波、昭和の津波でも、隣の新庄と田辺の浸水の違いが確認されました。津波以上に地震による倒壊と火災の被害おおかったこと、会津川の氾濫による水害での神社仏閣の役割なども言い伝えられていることがわかりました。

 

南方熊楠顕彰館での検討会(紀伊民報)

古地図の学習につづき、防災と観光についての議論が行われました。「ハザードマップが出てから、地価が下がった」「危険を訴えると、お客様がへるので、発信に躊躇する」話し等も出て議論がふかまりました。実際には「お客様の命を守る」「地震から30分弱の間に、十分安全なビルや神社の杜、高台に避難出来る」など、総合的な情報の発信を普段からしていると、逆にお客様が安心、信頼しておいで下さるのではないかと議論した。観光ガイドのみなさんは、会議の時間が終了したあとも、LocalWiki、OSMの操作を学ぶことを止めず、普段の案内い地図を活用すること、そして、自分たちの居る場所の標高を知り、避難経路をたえず頭に入れながら、案内をすることなどを感じ取る勉強会となった。また、顕彰館の職員の西尾さんがLocalWiki、OSMともにその価値を伝える先生でもあることがしらされることになった。

 

2015.3.16


田辺市防災まちづくり課の宮脇課長を招いての勉強会

田辺市のスタンスとして、自分で避難経路を考えてもらうというのがとても光っていました。前日の参加者がお描きになった避難経路、実は、田辺市が予算を出して新設した人間だけの道。神社の森を駆け上がる道でした。
LocalWikiにはこんなふうに記されます。
つれもてからの避難

描きこんだ方は、僕らが考えて作った道。いや、田辺市に作ってもらった道とおしゃっていました。
道をつくるにあたって、田辺市は行政からの指示や勧告ではなく、自らが命を守る為にどうするか考え抜いて欲しいと、町内会を回ります。そして、経路を一つずつ市民が決めたあと、道を作る算段をつけて予防に応える形をとります。誰が主体か分かった取り組みをする田辺市役所への称賛がおこります。

午前中は田辺市の津波ハザードナップを解説し手下さいましました。基図がOSMです。ここに標高、浸水想定、避難経路シュミレーションなど貴重な情報が入っています。非常に使い易いWebが圧巻。しかし、これだけでは誰もちゃんと逃げてくれないといいます。この操作、動画をつくろうかなどと参加者からの声があがります。出前講座と称して10人そろって、田辺市に頼めば明日にでも、を昼夜休日を問わず出張頂けると。

午後は、実際にいちよし証券のビルに登ってみます。
ここから海や、闘鶏神社を見下ろし、避難経路、津波の発生、浸水の経路、安政や宝永のときのようすを説明していただくと、ものすごく頭にはいります。商店街の方々と、ここで、楽しいイベントを開いて、多くの人に一度登った経験を味わってもらおうと。

市役所が大きな看板をつけたくても、景観、雰囲気で防災の看板だけが目立つようにはしたくないという住民の要望があったり、実際に、避難ビルかどうか判別し難いという人もいたり、行政が調整役になると本当に大変そうです。

次は土砂災害についても学びたい。