伊那市高遠町に明治35(1902)年から昭和30(1955)年まで釜業を行なっていた会社である。

歴史


明治35(1902)年に伊藤金太郎により諸町に丸千組を創業。

丸千組は、傾斜度15度9連登り窯があり、創業当初は火鉢、兜鉢、植木鉢など日用雑器を焼いていた。 製糸業が盛んだったころは製糸用陶製鍋を製造していた。

釜にて使用した、土は金井原(伊那市高遠町)・天神山(伊那市笠原区)から採取。

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【丸千組の登り窯】

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斜面を利用し、設置。 「大正7~8年ころ100人くらいの労力。昭和15年、タイルも中止、糸とりがまに全力15~16人」との記録がある。

※引用文献 『伊那路』第38巻10号 【丸千組が製造したタイル】

タイル工場があった辺りこの傾斜を利用して登り窯が作られていた
登り窯は住宅の左側付近にあった


スクラッチタイル(破片)スクラッチタイル(破片)

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伊藤金太郎

創業者である伊藤金太郎は、13歳の時に伊藤常蔵に就いて陶芸を学び、明治維新後に旧高遠藩士 神谷真七郎らが資金を繰り出して盛進社を創めるにあたり、常蔵繰糸用陶鍋を作ろうとして成功しないことを見ており、釜業について研究し知識豊かになり、明 治34(1901)年に美篶村笠原の土の陶土を使い繰糸鍋を試作したところ、土質が極めてよく評判になり、明治35(1902)年に丸千組を創業した。

 

丸千組の製造したタイルを使った建築物

 

・旧上伊那図書館(現:伊那市創造館) 市指定有形文化財  

 辰野町出身の製糸家・武井覚太郎により寄贈された。


  現在も伊那市創造館として一般市民に利用されている。
 建築年 昭和5(1930)年築  設計者 森山松之助  

  ※引用文献 『浪漫あふれる信州の洋館』信濃毎日新聞社  
 

・片倉館 国指定重要文化財
  製糸業片倉組の創立50周年を記念して建設された。
 現在も入浴棟及び会議棟が一般に利用されている。
 建築年 昭和3(1928)年築  設計者  森山松之助      

※引用文献 『浪漫あふれる信州の洋館』信濃毎日新聞社

 

・旧岡谷市庁舎 (現岡谷市消防庁舎)国登録有形文化財    
 建築年 昭和10(1935)年

 設計者 三苫繁実

 施行 岡谷組  ※引用文献 岡谷市民新聞2014年1月18日

 

・高遠閣 (登録有形文化財) 玄関床  昭和11(1936)年築


・高遠小学校玄関(現存せず)

・高遠電燈株式会社本社(現存せず)  大正14(1925)年築、3階建て

 

    棟梁 竹内三郎  左官 福島為吉

 

引用


高遠町誌(下)高遠町誌刊行会

伊那市ふるさと百科