石狩鍋はもてなしの締めくくりの「鮭鍋」だった

金大亭の石狩鍋(鮭鍋)。鮭(シロザケ)のアラと身。地元の木綿豆腐に甘味の強い道産の夏野菜をいれる。創業の当時、 キャベツ、タマネギは西洋から入ったばかりの新素材だった。そして、ナガネギは北海道産で夏に甘い軟白。昆布だしで味噌を溶く。火が通ったら鮭が固くなる 前に、シュンギク。仕上げに山椒を振って、イクラを散らして出来上がり。昆布に鮭のアラの旨み、野菜の甘味、加えて山椒のつくる爽やかな深み。今までこん なうまい石狩鍋を食べたことがない。「味噌くささを抑えているのは山椒ですよ」とにっこり笑う女将。完全にやられた。家で子どもの頃から食べていたもの は、ただの鮭の味噌汁だったではないか。

 

〒061-3373北海道石狩市新町1
中央バスターミナル発 石狩行きバス 終点下車 徒歩5分
営業期間11:00~19:00まで入店
予約、問い合わせ 電話 0133-62-3011

女将一人なので接客その他で電話に出られないことがあります。根気よくかけ直すことをお勧めします。
年中無休で、鮭(シロザケ)が上がらない時期は鱒(サクラマス)のコースが用意されます。春先の鱒の旨さは食べた人しか分かりません。通は四季、季節が変わるたびに全て訪れるといいます。