出典:山下祐樹(熊谷江南文化財センター)

愛染堂における絵馬群

愛染堂に掲示された絵馬群

紅澤雪兆筆の神馬絵馬天保14年(1843)

騎馬での争いを生き生きと描いたもので、地元世話人の名前が額外に見える。武士の装いも特徴的で、彩色の残りも良好。

武家屋敷を描いた絵馬

 

孔子の図  天保2年(1831)

伊勢神楽絵馬 岩田霞岳 筆 明治13年(1880)

藍染明王奉納額 大正7年(1918)

奉納者の銘板。埼玉県、群馬県および関東近郊、更には江戸の町名も見えることから、関東一円からの奉納を受けていたことが分かる。染物業から花柳界など幅広く信仰されていたことを示す額である。

尾高惇忠奉納額明治21年(1888)

明治21年(1888)に掲げられた額には、発起人に世界遺産「富岡製糸場」の初代工場長の尾高惇忠の家名も目にすることができ、当時の製糸・織物業との深い関わりも推察できる。西武藍商の名からも、明治時代以降、藍染業を中心とした業界団体からの大きな支援があったことが分かる。

 

藍染絵馬(熊谷市指定文化財)

藍染めを業とする紺屋が商売繁盛、技術向上のため奉納した絵馬。紺屋での作業風景などが詳細に描かれている。

紺屋(天保年間)

藍染めの図

 紺屋(天保10年)

 藍玉作り(明治16年)