世界農業遺産とは

社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。

 

世界農業遺産の認定基準

1.食料及び生計の保証

2.農業生物多様性

3.地域の伝統的な知識システム

4.文化、価値観及び社会組織

5.ランドスケープ及びシースケープの特徴

みなべ・田辺の梅システムが世界農業遺産に登録された理由

養分に乏しい斜面の梅林周辺に薪炭林を残し、水源涵養や崩落を防止、薪炭林を活用した紀州備長炭の生産と、ミツバチを受粉に利用した持続可能な農業システムが高く評価された

 

世界農業遺産認定までの経緯

2014.2 勉強会を開催―みなべ・田辺地域の関係者が集まり、現地で勉強会を開催

2014.4 生物多様性調査を実施―和歌山県立自然博物館の協力で生物多様性の調査を実施

2014.5 設立総会を開催―7月松の世界農業遺産申請に向け、みなべ・田辺地域が一体となった推進協議会を設置

2014.7 自然博物館で展示会を開催―和歌山自然博物館にて「みなべ・田辺梅林周辺の生き物」というテーマで企画展を開催

2014.7 第2回総会を開催―第2回総会で、世界農業遺産の申請書について承認を頂いた

2015.12 「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定―FAO本部で開催された「GIAHS運営・科学合同委員会」において、世界農業遺産に認定