写真の左が『薪炭林』右が『用材林』
自然林ゆえ、カラフルな色の(複数の種類がある)「薪炭林』に対し
人工林ゆえ、単色な(一個体しかない)『用材林』
『薪炭林と用材林』
『薪炭林』とは、薪や炭など「燃料用」として使用する木材の森林
『用材林』とは、家の建築や家具、工事などで使われる木材の森林
人が暮らしていくエネルギーの為に、必要不可欠だった薪炭、しかし石炭によってその座は奪われることになります。
それでも家庭の暖房や炊事で使われていた薪炭は、石油やガスの登場で更に需要が激減する事に…
広葉樹がメインだった薪炭林は、戦後、針葉樹がメインである用材林が増える事になりました。
(天然林の8割以上が広葉樹なのに対して、人工林(育成林)の9割以上は針葉樹)
更に現在、日本の国土のうち約7割が森林。世界有数の森林国なのに、木材自給率はたったの30%
木材輸入の自由化によって木材自給率は急速に下落したのです。
自然林と違い、手入れが不可欠な人工林。
同じ森林とはいえ『薪炭林』と『用材林』では、少し立ち位置が違うようです。