海蝕洞をめぐる漕行

 

この時期らしい海霧があるが、視程は2km以上あり、波は穏やかでむらのある吹き方の東風。
出港時は霧の曇天で14度、絵鞆入港時は雲の多い晴れ。

追直の防波堤を出ると、ポンモイや電信浜はかすんで見えるくらいの視程。
流れてくる霧が着いてしっとりと濡れるが、びしょびしょにはならないほど。
Mランド防波堤にハシブトウミガラス。
数メートルまで近づいても逃げない。
ケガでも……?と思って、更に寄せると潜水。

港を離れると、岸寄りでも沖出しでもない中途半端な辺りをマスイチへ。
追い風を受けてすいすいと進んで、すぐにマスイチに。

マスイチ近くのトンネルマスイチにある、通称・象岩。
海からだと、鼻をのばして座っているように見えます。

展望台からは見えない洞や奇 岩を見ながら、西進してローソク岩へ。
ローソク岩の西隣・まんじゅう山基部には大きな開口部のある海蝕洞がいくつか。
最大級だろうと聞いたが、確かに大き い。奥行きもあって、最奥部はぐぐっと狭く細くなっている。
波を白く跳ね返す最奥部へは漕ぎ行ける気がしない。

 

 

銀屏風の基部。
岩の根元が浸蝕されている

ハルカラモイ付近にも「アフンルパロ」がいくつも口を開けている。
一つは反対側へ抜けられる狭い「門」となっている。
反対側へ漕ぎ出ると、波風の陰に なっていたので沼のようなトロ凪。
繁茂するコンブのぬめりも加わっているせいか、本当にトロっとして、船やパドルで水を乱すと泡が消えない。
この辺りでは小魚を多く見た。水底までを見易い凪だったので、ヒトデやカレイ?の姿も。
崖の岩棚ではウミウが子育てを続けていて、餌運びに忙しくしているようだ。

口いっぱいに草を持って飛び回るゴメも多く見た。
そして、ハヤブサ親子?が飛んでいる姿も。

 

 

 

 

 

 

チヌイエピラ(通称『銀屏風』の辺り)の手前で多く遊んだので、ハルカラモイを過ぎたところからは、一気に絵鞆半島先端部の小島へ。
途中では遙か沖にカ マイルカの小群を見つけた。


大黒島の裏側から崎守方面を見る

ポンモシリ(恵比寿島)とポロモシリ(大黒島)を一周して、子育ての途中のオオセグロカモメのお邪魔をして(というよりも、向 こうからの迎撃に遭っただけ)、絵鞆漁港へ到着。

 

(2015年6月25日撮影/写真と文 井上大介)

(2015.7.2 編集  sachiko

カヤックで追直からイタンキへ

追直-絵鞆 カヤッキング

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