蓬莱門 について知っていることをぜひ教えてください

蓬莱門

写真は今年の夏、凪が良かったので蓬莱門まで行っての一枚です。

2014.12 斉藤圭司

 

神さまか仏様が作られた

地球岬展望台より西側の方角に、「滝をなしてサラサラと流れる小川」という意味を持つチャラツナイと呼ばれる地域があります。チャラツナイには、室蘭海岸でも他には見られない様々な奇岩が多く見られ、中でも最も大きい物が、上の写真でご紹介されている蓬莱門です。

まるで切り抜かれた窓のよう形が東の方に向いているという事から、中国最古の地理書に記述されている蜃気楼の名所「蓬莱山」に続いていると考えられてきたようです。「蓬莱山」には不老不死の仙人が住んでいると言われていることで、神仏思想とのつながりが深いことが伺えます。

「蓬莱」は、浦島伝説や古くは平安時代の竹取物語にも記されているもので、日本では、富士山のことを示しているとも言われています。同じ名を持つチャラツナイにあるこの蓬莱門は、勿論、自然の力が作り出した奇岩ですが、余りにも整ったこの形を見ていると、不思議な気持ちが湧いてきます。もしかしたら、神さまか仏様が作られたものなのではないかとさえ思ってしまう程。本当に意図して切り抜かれた岩という気がしてなりません。これは空想の域を超えるものではありませんが、私たちは、この蓬莱門に守られているのかもしれないと、ついつい考えてしまいます。

陸上からはその形をこれほど確実に捉えることができないものでもあるので、このような素晴らしい「蓬莱門」を間近に見れる写真は、大変貴重で素晴らしいとつくづく見とれてしましました。

[2014.12.18 菅原由美]

 

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