雪のトッカリショから地球岬へ について知っていることをぜひ教えてください
雪のトッカリショから地球岬へ
急に海が見たくなって気まぐれに車を走らせてみた....。
イタンキ方面から観光道路に入ると、秋に訪れた時の記憶に反して雪が急に道幅を狭くしている。
トッカリショに到着した頃には、曇りながらも耐え忍んでいた雪がもう待てないとばかりに降り始めた。
風もなく音を立てずに降る大きめな結晶が、トーンを淡くした青のトッカリショの海原に消えていった。
冬の海は寂しげなものかと思い込んでいたけれど、この光景は心を静かに休ませてくれるものに感じた。
また車を走らせる.....。
さすがに2月...一台しか通り抜けられない道の対向車が来ないことにホッとしながらも、埋まりはしないかと急に不安になり
「行こか....戻ろうか....」ふと心をよぎるも、戻るに戻れない道幅と運転能力.....進むしかない!!
そう思いながらも、やはりこの辺で断念しょうと細い道を下ると、どこで道を間違えたのか、
行き止まりの民家の前に出てしまった。そこへ、キタキツネが登場!.....と思いきやよく見ると猫が一匹。
寒かった為なのか、私から姿を消す為だったのか、雪で出来た穴に潜った....。
どうしようもなくUターンして、次の目的地である地球岬へ
こんな寒さの中では、さすがに観光地とは言え閑散と静まり返っているかと想像していたのに、意外にも5名の学生らしき若者のグループと、
小さな子供を抱き抱えたご家族連れの先客があった。
長いことここで暮らしている私よりも、室蘭の冬の楽しみ方を先に知られていたのかもしれない.....
冬の室蘭海岸..........静かに心を休ませる
こんな楽しみ方もあったのかと、一人の時間を贅沢に想った.....。
[2015/2/11 撮影/文 菅原由美]
雪のトッカリショは美しい
凛とした女性のような強さがある
崖を這うハヤブサは気流の力を得て、大空に舞い上がり、5分で視界から消えた
次の瞬間には、渡り鳥をめがけて急降下で視界に飛び込んでくる
瞬時の出来事にずいぶんと身近に自然の営みがあるのだと痛感させられる
そういう痛みをも、包み込むのはやはり女性の深みのなせる業と言えようか
トッカリショの稜線は、何処となく母なる顔立ちにも似ている気がする
夏のトッカリショには、かつて海水浴場もあったのだ
急な道路を伝うように降りると、岩だらけだが、確かに泳げていたものである
急な坂道を疎う子供たちには荷揚げトロッコのような、ロープウェイにも似たケーブルもあった
今は昔の思い出である
ただ、小舟に乗せてもらって、覗いた海の底の色は、子供心にも美しく、今でも目に焼き付いている
エメラルドの深い緑と記憶している
今でも、緑が健在なのは、展望台からの眺めでも知ることができる
[2015,02,14 駄文 村田 博]
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