一徳寺 入り口一徳寺(いっとくじ)、天陽山は、田島にある臨済宗建長寺派寺院。本尊は釈迦如来(1)(4)。開山は雪庭白(元応2年・1320没)(1)。永仁6年(1298)の創建という(4)。中興は一翁(享保11年・1726没)(1)

風土記稿』のときには鎌倉・建長寺の末寺で、田島村内の神明社子ノ神社地蔵堂を管理していた(1)

 

沿革

往古は天台宗の寺院で、草創の年代は未詳(6)

火災に数回遭っており、旧記類を焼失している(6)

1923年(大正12)、関東大震災で堂宇が全壊(6)。1936年(昭和11)7月21日に再興された(6)

什宝

本尊の釈迦牟尼仏は、像高1尺(約30.3cm)(5)、伝行基(4)(5)。寺宝に涅槃像がある(4)

境内

1970年当時、境内は383坪(約35.6m四方)、建物は本堂56坪(約13.6m四方)、庫裡、山門、鐘楼堂(4)

鐘楼

『風土記稿』のとき、境内にあった鐘楼の鐘は寛政8年(1796)の鋳造だった(1)(5)

鐘楼堂は、関東大震災の後、1940年(昭和15)10月1日に再建された(6)

14世・五叟和尚時代の鐘は、1941年(昭和16)10月15日に金属供出で失われた(6)

1954年当時の鐘楼の鐘は、戦後、1949年(昭和24)10月23日に再鋳された(6)

稲荷社

一徳寺 稲荷社境内に稲荷社があった(3)

マキの木

1954年・1970年当時、本堂の西北に樹齢600年以上ないし700年とされる槇(マキ)2株があった(4)(6)。1954年当時の根廻り2丈(約6m)(6)

土砂災害警戒区域

一徳寺を含む第2弁天沢の区域(41067 第2弁天沢)は、神奈川県の土砂災害警戒区域(土石流)に指定されている(2013年8月30日 告示第478号)(4)

年中行事

1970年当時、「大般若転読会」を開催(4)

寺紋

一徳寺 本堂の扁額とガラス戸の寺紋(三つ鱗寺紋は三つ鱗(2019年調査)

参考資料

  1. 風土記稿
  2. 神奈川県土砂災害情報ポータル 区域図
  3. 2022年調査
  4. 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.422
  5. 寺院総覧編纂局『大日本寺院総覧』明治出版社、1916・大正5、p.502
  6. 国府津町誌編纂委員会「一徳寺」『国府津町誌』国府津町、1954、203-204頁

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