内庵(ないあん)とは、一般に、城主が開基となった寺院のこと。城主の配置される城が変わると、それに伴ってその城下に移って運営された。このため、定まった寺地はなく、侍屋敷の中や、除地の寺院内の土地を借地して堂宇を建立し、城主から廩米ないし扶助金を支給されていた。(『風土記稿』 大工町 三乗寺の項