妙泉寺入口妙泉寺(みょうせんじ)、大恩山は、本町にある日蓮宗寺院。本尊は三宝諸尊および祖師(1)もしくは大曼荼羅(2)。開山は智見院・日相(文明2年・1470没)(1)。江戸時代には下総中山・法華経寺の末寺だった(1)

沿革

高原1980が前住職・鈴木智忍の話として伝えるところによると、妙泉寺の開基は永享3年(1431)で、寺地は、はじめ大雄山線五百羅漢駅穴部(駅)の中間の、小田急線のガード先の山側にあったが、200年ほど経ってから本町へ移転した(2)

寺は度々火災にあい、また明治維新のとき、古文書や寺の記録を焼却したため、古文書等は現存していない(2)

(1923・大正12年)関東大震災で本堂を焼失(2)

1929年(昭和4)に本堂が再建された(2)

境内

妙泉寺 本堂風土記稿』のとき、境内に毘沙門堂痔神社(ご神体は木座像)があった(1)

1980年当時、境内には毘沙門天、鬼子母神、秋山霊神が祀られていた(2)。秋山霊神は痔の神で、痔疾の人が信仰すると霊験あらたかと言われていた(2)

また1980年当時、境内にの大木があり、1974年(昭和49)に小田原市の保存指定を受けた(2)

住職

1980年当時の前住職は鈴木智忍(2)

1980年当時の住職は鈴木教弘尼(2)

寺紋

寺紋は、本堂の屋根の主棟・山門の柱に日蓮宗橘、鬼板に桔梗。山門の柱に輪宝(2019年調査)

リンク

参考資料

  1. 風土記稿
  2. 高原松太郞「24区(旧代官町)寺院の起こり」『第24区公民館 開館3周年記念誌(代官町)』第24区自治会、1980・昭和55、45-53頁