こちらで スケソウの湯煮 を記述

 

スケソウ鱈を湯煮で食べる

 生ちらしを大騒ぎしながら食べていたら、女将が「スケソウの湯煮もあるよ」という。
大将も「3月末迄の限定さ」という。

 湯煮(ゆに)つまりお湯で茹でること。羅臼昆布を敷いて、鱈を湯煮にする。
 「うちのは釣スケソウだけさ」冬に入ったら鱈の漁期になる。定置網等で漁るスケソウよりも、釣ったものの方が身が締まっているという。だから、煮てもばれない。釣った漁師の手を離れて市場を通って自分の処に来る迄の時間が正確分かるという。
 「釣ったスケソウは旨いよ」鮮度が命の魚料理なので、釣った魚だけでこの料理をするという。
 生臭身はスッキリ消えて、スケソウ独特の旨味、美味しいパンのイーストのような、なにせ生唾ごっくんという感じの旨味が下の奥に強く残る。ポン酢に紅葉おろしさっぱりといただくのがいいという。そして、下に敷かれた羅臼昆布はとても柔らかくなっているので、鱈と一緒にたべることができる。

「鱈っていいよね魚偏に雪だもの」。

食事処 鰍