ウジガミの祭り について知っていることをぜひ教えてください

三又に分かれる辻に、草の丁寧に引いた土の上、甘酒と赤飯が供えてある真っ白な御幣をみつけた。物知りのおじさんに訊くと「これも大和地区ですな。「ウジガミの祭り」といって、10月17日、各家のウジガミ様に新しいヘイソクを供え、新しい藁で屋根を葺き替えて、甘酒と赤飯を作り供えて食べます」という。この小さい神様になにかとても大きな力を感じる。小さな大切な神様の社の話をもう少し。「富里では10月17日は市内の神社全ての縁日で、小さな神様も大切に祀られます」と。他の地区でも様々な神様が祀られているという。「他 の地区でも祀られていますね。「路の辻、敷地の隅から家の中まであらゆるところに小さな神様はいらっしゃいます。また、ある家にだけおわす神も。その神様は姿がなく、ただ押し入れの暗い場所に居るのだとか。そのお宅では『ウガ様』と呼んでいます。色々調べたところ『宇賀神』という神様で穀や財の神様らし いです」と。「道の交わるところと言うのは、異界への入口という概念、人の住む世界に他のものが侵入してくる場所という概念が民俗学では一般的かと思います。だから、要となる辻に神様が祀られているのは至極当然なことだと思います」。