太鼓山登山道の中腹丘陵地に公園があります。これが太鼓山公園で眼下に本町、新町市街地やのどかな田園風景が眺まれます。春夏に桜やつつじが咲き誇り、秋は、紅葉が彩り、杉や黒松林は森林浴にうってつけのため町民の憩いの場所になっています。

この公園内広場に、日露戦争などで祖国のために尊い命を捧げた戦没者の英霊を祭るため、大正8年(1919)10月在郷軍人厚沢部分会の発議で忠魂碑が建立されました。題字のきごうは陸軍中将田中義一氏で、村内青年会や村内有志の寄附金によって建てられました。以来、第二次大戦などの戦没者も合祀され、例祭が8月15日に行われています。

(2016.2.14 石井淳平 文化遺産を活かした「素敵な過疎のまちづくり」推進協議会,2015『厚沢部町文化遺産マップ』より)