通称「川」

鳥崎川には河川公園があります。 この河川公園、短い北海道の夏には老若男女が散歩に訪れる場所で、暖かい日はポカポカ陽気でなまら気持ちがいい場所です。


ワンコの散歩をする人、子供の自転車の練習をする家族、鮭の遡上を見に来る人、いろんな人が来ますが、この中にスケートや自転車を乗りに来る人たちもいます。
一般的にこういうのはあんまりいい顔をされないものですが、ここでは特別。

なぜ特別なのか。それは、ここに集まるスケーターや自転車乗りが「森町を愛している」から。

こういったモノをやるのは、苦情が来やすいモノですが、ここに来る人たちは森町を愛しているのでゴミを捨てない。彼らは自主的にそして定期的にクリーン作戦をやったり、人の邪魔になるようならすぐやめる。
そして、なにより話をする。話をするとみんなが「いいやつ」ということがすぐにわかる。

こんな活動をしているせいか、いきなりおばあちゃんに連れられた孫が、「お兄さんお姉さんに教えてもらいなさい」なんてスケートを持ってきたりもする。

筆者は思う。街にこういう「サブカルチャー」ができる土壌があるということは、街の人々の気持ちが豊かであるということ。
そして、こういうことができないと、街の子供達は多様な刺激を受けることができないということ。

子供にスケートを教えている姿や、笑い声、そしてクリーン作戦なんかをやっている姿を見ていると、これも子供たちに社会を教えることができる一種の学校なのかもしれない。

街を担っていくのは常に「子供」。

自分たちが楽しいことは、街の子供たちも絶対に楽しいはず。

「森町」というどこからどう見ても「自然」な街に生まれた子供達はこうして世界に羽ばたいていくのかもしれない。