「2018.4.15いきあたりばったり探検隊」は登別軟石を中心に探検し、登別駅の見学から始まり、石山通を歩き、安政の道、石工さんの石碑、アオノ産業の採石場、知里幸恵銀のしずく記念館を訪ねました。
アヨロの山の怪しい石
4月15日(日)午前10時に登別駅へ集合し、今回もいきあたりばったりの散策を計画しました。ルートは完全には決めていませんでしたが、女性のHさんの提案でアヨロの山中になにか怪しい登別軟石が眠っているのを彼女が過去に発見していて、それをまずは見てはどうかとの案が持ち上がっていただけでした。しかし、午前中の天候が雨70パーセントで集合時間にも雨が降っていたので、参加者5人が集まったときに山中に挑むには重苦しいムード?(笑)が生まれていてHさんが行くといわなければだれも行かないという雰囲気でした。そこで初参加のFさんに決めせりふを出してもらい。市内の徒歩散策がスタートしました。
移動に車を使わないだけで
いつも車で歩いている場所を歩くというのはなんだか時間がかかりすぎて、まどろっこしい感じを予想しましたが、仲間たちと散策目線で歩くと、見慣れた登別軟石にも新たな発見があり、新鮮な散策と成りました。
今回の初観察は阿久津竹三郎氏の顕彰記念碑です。最近、ここに阿久津さんの石碑があると知りましたが、敷地内が整備されておらず、草もぼうぼうで入れるという雰囲気ではありませんでしたが、偶然にも石碑周辺が綺麗になっており、自然と足が進みました。ここは福島県出身の菅原石材彫刻師さんの作品で設計図は菅原さんの子孫から見せていただいていたので、なおさら愛着が沸く場所に思えました。
敷地内へみんなではいると丁度、雨上がりとなり、石段や間知石に厚くこびりついた苔などが見事に緑色の輝きを放っていました。苔には自分は関心がなかったのですが植物に興味あるメンバーがいるので、ついつい引き込まれてしまい、色々な種類の苔があることもわかり、その見事さを感じることができました。やはりそれぞれ趣味思考が違うメンバーが集まることで観察にも色々な目線が入り、苔と軟石を十分楽しむことができました。
アイヌ文学と生まれた背景を学ぶ
ここから歩いて10分くらいのところに知里幸恵記念館があるというのもいいものです。札幌から始めてこられたFさんがいるのでぜひ見てもらおうと行きました。館長さんの解説を聞きながら一通り見学しましたが、何度行っても新たな発見があり、とても居心地の良い記念館でした。
参加者の皆さんありがとうございました~(荒川)。
当日の観察場所及びルート
- 登別駅の壁面にある昭和10年に外装された登別軟石を観察
- 市街地を雨の中、歩いて登別軟石を探した
- やきとり一平の店舗壁面に貼られた登別軟石を観察
- 住宅の門などに使われている登別軟石を観察
- 光明寺の境内の塀や鐘付堂の登別軟石を観察
- 市内の住宅建築に使われている登別軟石を観察
- 安政の道を歩く
- 阿久津竹三郎氏の石碑を観察
- 青の産資さんの石切り場を入口付近から観察
- 知里幸恵記念館で館長さんにお話を聞く
- 帰り道も住宅や学校の門などに使われている登別軟石を観察
書き出すと結構、いろんなものを見れたんだね。
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