東光院入口東光院(とうこういん)、瑠璃山南谷寺は、曽我原にある真言三宝宗寺院(4)。本尊は薬師如来。江戸時代には国府津宝金剛寺の末寺で、曽我原村の山王社(2社)と稲荷社(2社)の管理をしていた。(1)

沿革

風土記稿』のとき、以前の寺地は剱沢川の東にあったが、文禄2年(1593)に中興・恵誉により今の地に移ったといい、旧地は畑となっていて、「寺畑」と呼ばれていた(1)

明治5年(1872)の学制発布を受けて、1873年(明治6)に境内に曽我原学校九思館の第1支校)が開設された(5)

本尊

『風土記稿』のとき、本尊の木造薬師如来立像は、像高2尺(約60.6cm)で、行基の作と伝えられていた(1)

境内

徳本の名号碑

2022年現在、境内の入口右脇に、徳本の名号碑がある(3)。徳本の没後16年が経過した天保5年(1834)に造立されたもので、裏面に足柄平野一帯の各地の信者の名が一面に刻まれていることから、小田原市教育委員会は、徳本の死後もなお信仰が衰えていなかったことが知られる、と評している(2)

石幢型六地蔵

2022年現在、境内の入口左脇に、石幢(せきとう)型六地蔵がある(3)。笠付六角柱の各面に地蔵の立像を浮き彫りにしてあり、文化2年(1805)の銘がある(2)。もとは大山道沿いに祀られていた(2)

延命地蔵

山門を入って左手に木造の小祠があり、中に延命地蔵(えんめいじぞう)と称する石像地蔵菩薩立像が祀られていた(2)(3)

鐘楼

東光院の鐘楼『風土記稿』のとき、鐘楼の鐘は、元禄15年(1702)の鋳造だった(1)

神社

『風土記稿』のとき、境内に神明天神の合社があった(1)

寺紋

寺紋は真言宗輪宝/五葉丸葉?(2019年調査)

リンク

参考資料

  1. 『風土記稿』
  2. 小田原市教育委員会「徳本の名号碑ほか石像物群」現地案内板、設置時期不明(参道の脇の塀に立てかけてあったもの)、2022年2月閲覧。
  3. 2022年調査
  4. 神奈川県ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 宗教法人 > 宗教法人について > 神奈川県知事所轄の宗教法人 > 宗教法人名簿(令和3年1月1日現在) > その他1 宗教法人名簿(PDF:708KB)
  5. さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、77頁

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